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ちょっと味見を（2887） 芯のかき揚げぶっかけ
急遽つくってくれたかき揚げぶっかけとミニ天丼のセット
奈良県田原本町、近鉄西田原本駅から電車に乗ろうとすると、駅前にうどん屋「芯」があり、入ってみた。お昼の営業時間の修了間際だったせいか、店の主人が「セットメニューでできなくなったものがありすが、それでもいいですか」と声をかけてくれた。初めての店なので、どんなメニューがあるのか知らないこともあり、メニューに興味があったので席についた。
かき揚げが乗ったぶっかけうどんと、玉子ご飯、小鉢のついた定食を頼むと、玉子が切れていて、それができないメニューだった。主人は申し訳さそうに、玉子ご飯をミニ天丼に変えてもいいかを尋ねるので、それを了承した。天丼に使っていたのはエビとシシャモだった。
うどんは細め。ぶっかけのたれの味は甘め。かき揚げはタマネギ中心だった。「だしが薄くありませんか」聞く。「その人のすきな濃さがあるのでと話し、「薄い」と返ってくると、濃くするように手を加えるそうだ。
ほかの客がいなくなったので、少し主人と話した。２年ほど前に開店したが、オープンのその日に天ぷらの油で下半身を大やけどし、初日から８カ月間休業したそうだ。
立ち食いうどんの話にも及び、北九州市の小倉駅と横浜駅の店が気に入ったとも聞いた。店を出る時、「天ぷらばかりになって申し訳ありませんでした」と言った。なぜか、印象に残る店だった。（梶川伸2022.11.22
更新日時 2022/11/22
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