編集長のズボラ料理(624) 鶏ミンチと枝豆のハンバーグ
枝豆は夏のビールのあてには欠かせない。居酒屋さんで飲む時も、かなりの確率で注文する。夏など、100%と言ってもにい。パブロフの犬状態だ。
理由の第1に安いこと。枝豆より安いものを探すのは難しい。ポテトフライが拮抗するくらいのものだ。安いからガバガバ食べても心配ない。仲間と言った場合、お変わりをして100%うを超えるような不規則行動をとったとしても、誰も文句は言わない。
2番目の理由は、注文してすぐに運ばれてくること。店では1番先にビールを頼み、続いて食べ物を頼むという手順を踏む。そうすると当然だが、まずビールが届く。一口飲むが、そのタイミングで枝豆がやってくる。
あてが届くのが遅いと、二口目を飲むべきかどうか迷いが出る。二口飲んでも来ないと、三口目はじっと我慢しなければならない。その点、枝豆にはそんなイライラはない。ほかのあては、いつ運ばれてくるか、あてにならない。
ランチを食べに行くと、ついでにビールを頼む。これは付き物だから仕方がない。すると、「料理と一緒にお持ちしますか、それとも先にお持ちしますか」と聞かれる。この心遣いはありがたい。
枝豆における第2に理由をこのケースにあてはめると、「一緒に」と答えることになるのはずだ。ところが、たいては「先に」と答えてしまう。そして、ビールだけ口にしながら、料理が來るのを待ってしまう。我ながら、一貫性にかける。
今回は枝豆をビールにあてではなく、料理の具材として使う。枝豆は塩ゆでし、さやと中の川も取り、豆だけにする。ボールに鶏ミンチを入れ、枝豆、生卵、パン粉を加えてよく練る。味つけは鶏ガラスープの素、コショウ。ハンバーグ状に成型して、フライパンで焼く。鶏肉は味がたんぱくなので、焼いた後のフライパンにケチャップ、ウスターソース、バター、赤ワインを入れ、濃いめのソースを作って、ハンバーグにかけるとよい。
家で枝豆を食べる際は、いろいろな種類を試してみる。秘伝ハッピー豆、たまふくら、味緑、作州黒、茶っころ姫、焼津かつお枝豆など、おもしろい名前も多い。だから、枝豆選びは楽しい。それに、安いし。(梶川伸)2022.10.03
更新日時 2022/10/03