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編集長のズボラ料理(559) 牛肉とセロリの炒め物

セロリ多めが好み

 最近は牛肉というと、ブランド牛ばかり。ブランドでないものを探すのが難しいくらいだ。
 例えば滋賀県には近江牛、三重県には松阪牛、兵庫には但馬牛がある。ただ、問題がある。「ぎゅう」なのか、「うし」なのかということだ。
 松阪牛はどうか。困った時にはインターネット。すると、地理的表示法というのがあって、それに基いて登録されたのは「松阪うし」だという。
 そうだったのか、と思って別の項目を見ると、「松阪うし」「松阪ぎゅう」のどちらも正しいと書いてある。さらに、別の説明では、「牧場や精肉店によって違う」とあり、「生きているものは『うし』、肉になると『ぎゅう』」となっていた。調べれば調べるほど混乱する。
 これでは、松阪牛を食べようと思っも、「うし」と注文すればいいいのか、「ぎょう」と注文すればいいのか、困ってしまうではないか。以前、松阪市に行った時は、間違って恥をかかないように、本居宣長の記念館に行っただけで、和田金の前は素通りした。決して高いからではない。僕の中で、読み方の結論が出ていないだけの話である。
 近江牛も調べてみた。地理的表示方では「近江ぎゅう」だった。何で松阪は「うし」で、近江はぎゅう」なのか。イライラして別の項目を見ると、「『近江牛』または『近江ぎゅう』」と、お茶を濁していた。
 それでは注文する時に困る。以前、本場の近江八幡市に行った時も、休暇村近江八幡の敷地に出店している精肉店で、近江牛のハンバーグを買っただけで、近江牛ステーキの店の前は素通りした。休暇村の精肉店の場合は「ハンバーグ」と注文すればいいだが、ステーキ店では正式名称を告げるのが礼儀だからだ。近江牛ステーキ屋に入らなかったのは、決して高いからではない。僕は正確さを重んじるのに、まだ自分なりの結論が出ていないだけのことである。
 但馬牛も困ったものだ。地理的表示法だは「但馬ぎゅう」らしい。それはそれで良いのだが、問題は但馬牛の中から厳選された神戸牛である。地理的表示法では「神戸ビーフ」となっている。「うし」でも「ぎゅう」でもなく、カタカナ英語とは。こうなると、混乱の極みである。
 兵庫県の友人と飲みに行くのは、回転ずしか豚まんの店か、居酒屋さんに決めていて、ステーキ屋さんの前は素通りすることにしている。心の整理ができていないだでけで、決して高いからではない。
 今回は牛肉の切り落としを使った。セロリはピーラーで筋を取り、斜め切りにする。フライパンでオリーブオイルを熱し、ニンニクスライスを入れてニンニクオイルを作り、牛肉とセロリを炒める。味つけはだしの素、砂糖、酒、しょうゆ。
 この切り落としは、北見牛と書いてあった。最近は何でも名前をつけるから、この牛がブランド牛なのかどうかは知らない。ただ、ブランド「ぎゅう」と言うべきか、ブランド「うし」なのか、そんなことが気になった。ああ、めんどくさい。(梶川伸)2021.11.06

更新日時 2021/11/06


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