ちょっと味見を(2475) 再度山荘のスペアリブ
神戸市の再度山荘のスペアリブを、友人と食べに行った。友人が店の紹介をテレビで見て、行きたくなったという。
店は市の中心部に近いのに、山の中にある。その話を聞いて、記憶がよみがえり、一緒に行くことになった。
毎日新聞で神戸勤務だったころ、市役所の職員に誘われて、スペアリブを食べに行ったことがある。確か兵庫県庁で待ち合わせ、神戸山手女子中学・高校の前を通り、山の中に入っていった。店は年配の夫妻が戸外に設けた炉でスペアリブを焼く、そんなシンプルな店だった。客は昼と夜とそれぞれ、最大2組までだったような気がする。ここまでの記憶はあるが、細かい点は覚えていおらず、店の名前や、建物があったかどうかも忘れている。
今回は行けるところまでタクシーに乗り、後は歩いて10分あまり。40年前とは全く別ルートで行った。店は緑に囲まれた山小屋のような作りだった。今回、炉は建物の中にあった。
頼んだのはランチセット(2000円)。まず運ばれてきたのは、串焼き(ソーセージ。エビ、パプリカ、ズッキーニ、イカ)と、ヤサイサラダ、小さなトーストのプレート。次にメーンのスペアリブの大1本。最後はチキンのグリル。テレビ番組で紹介していたというリンゴのピザも別に注文した。
食べ終わって、店の人に私の記憶を話した。その店を同じ場所で引き継いでいるようで、「味も当時のまま」と話していた。帰りは下り坂を20分ほど歩くと、神戸山手女子中学。高校の前に出た。40年前に歩いた道だった。(梶川伸)2021.10.10
更新日時 2021/10/10