押しつけ花物語(44) ややこしいオニタビラコ
タンポポは何となくわかる。しかし、タンポポに似た花はややこしい。花びらが黄色で薄くて細長い花を、あちこちで見るが、見分けがつかない。
大き目のものなら、ブタナやノゲシ、アキノノゲシ。小さければジシバリ、ニガナ、そしてタビラコ。
タビラコの中のオオタビラコは、自宅の近くにもいくらでもある。見た目は地味だし、いかにも雑草らしい。しかし、花だけを見ると、はかなげで、つい摘みたくなる。
摘んで押してみる。小さいうえに花びらが薄いので、なかなか原型を保たないし、黄色が薄まって、どうもはっきりしない。しかし、それが野の花の宿命でもある。(梶川伸)2021.05.05
更新日時 2021/05/05