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押しつけ花物語(43) レンゲの花火

レンゲ、カタバミ、オニタビラコ、シロツメクサなど

 半田舎に住んでいる。20分ほど歩くと田が広がる。田植えの前になると、一部の田はレンゲ畑に変わる。
 天気が良いと、レンゲは花びら1枚ずつが輝いて見える。花びらが薄く、色もピンクに近い赤紫に白が加わり、透明感があるからだろう。
 葉は緑。花とは補色のような関係だが、1枚の田全体がレンゲで覆われていても、きつい色合いにならないのが不思議だ。花の色の柔らかさがあるからに違いない。
 レンゲを何輪かいただいて、押し花にした。すると残念ながら濃い紫に変わってしまう。優しさから強い色への変身で、これは赤やピンクの花にはよく見られる。
 押すと円形になる。そこで、花火にあしらってみた。花びらを外してみると、案外数が多い。それを散らして、花火の色を広げることにした。すると子ども絵のようになってしまった。(梶川伸)2021.04.29

更新日時 2021/04/29


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