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ちょっと味見を(1842) アールティー新長田店のランチのセット

アールティー新長田店のランチのセット

 阪神大震災の発生から4日目、初めて被災地を取材した。当時は副部長で、すでに一線記者ではなく、記者に指示をする立場だった。
 前夜は大阪本社の宿直勤務だった。震災の初めからを知っていることもあり、朝刊、夕刊と次々新聞を作るうえでも、私が本社にいる方が何かと良かった。しかし、記者として現地に出たいという思いは強く、それが実現したのが4日目だった。
 神戸市の西部を取材した。1番印象に残ったのは、長田区のJR新長田駅南側に広がる焼け野原だった。遺族は灰の中の遺品を探していた。そんな状況下でも、出会った誰も取材を断らなかった。
 そこには悲しみの共同体が広がっていた。中に入れば、誰もが悲しみを共有した。遺族は悲しみが大きすぎて、誰かに思いを吐き出したかったに違いない。話相手が新聞記者でもよかったのだろう。
 毎年1月17日午前5時46分は長田の地域の慰霊際で、手を合わさせてもらっている。朝が早いので神戸で泊まる。そのため、前日や当日は神戸の店で食事をすことが多い。
 今年は前日に友人と会い、新長田駅そばのインド料理店、アールティー新長田店で昼食を取った。ランチセットのうち、タンドリーチキン、サモサなどがついているものにした。1400円。
 カレーは3種類を選べるので楽しい。辛さも好みを聞いてくれる。ご飯も少し添えてあるが、大きなナンもついていて、私には食べきれなかった。(梶川伸)2020.01.20

更新日時 2020/01/20


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