ちょっと味見を(258) モロコの佃煮
琵琶湖に行くと、モロコの佃煮が食べたくなる。いかにも湖の食べ物という感覚だけのことかもしれないが。
大津市堅田の浮御堂に参拝すると、その前にも、「魚富」という川魚の店があった。小さな店をのぞくと、モロコの佃煮はできたてと言い、試食を勧める。こうなると買わざるをえない。モロコの大きさはバラバラで、それが小さな店の手づくりの印象を強める。味は甘辛さが控えめだった。
モロコはパックに入れ、店の名前が書いてある紙で包んであった。川魚の店は、どこも良く似た包装紙を使っていると、いつも思う。(梶川伸)2015.10
更新日時 2015/11/07