ちょっと味見を(1023) 妙心寺退蔵院の紅葉・阿じろの昼食
妙心寺の塔頭(たっちゅう)、退蔵院は紅葉の時期に特別拝観がある。寺の説明を聞き、「阿じろ」の昼食をを食べ、内部と庭を散策する。期間限定で4500円とちょっと高いが、ゆっくりと時間を過ごすにはいい。
阿じろの精進料理は評価が高い。ここの昼食は、4つに仕切られた箱にメーンの料理を入れて運んでくる。品書きによるとと、右上は菊かぶら、三度豆、揚高野豆腐、小巻湯葉、栗、紅葉麩(ふ)。右下はくるみみそをかけた丸大根、青唐辛子。左上は林檎(りんご)、蒟蒻(こんにゃく)、菊菜、紅蓼(べにたで)、山葵(わさび)を乗せた胡麻豆腐(ごまどうふ)、茶巾麩。左下は玉子湯葉と大豆揚げの山椒焼(さんしょう)。
ほかに、汁として達磨(だるま)うどん薄葛(くず)仕立て。ご飯、香物があり、菓子として柚子(ゆず)蜜煮、葛湯、退蔵院の干菓子がついていた。精進なのだが、油や油っけも上手に使っていて、あっさりだけではないこくがある。(梶川伸)2017.11.
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更新日時 2017/11/21