ちょっと味見を(1015) 遊子産のひじき
ヒジキは愛媛県今治市・大島のもの気に入っているが、今回は同じ愛媛県でも遠く離れた宇和島市遊子(ゆす)のヒジキを取り上げる。ラベルには「遊子産のひじき」と書いてある。
遊子の段畑を見に行った。「耕して天に登る」と称される段々畑で、細い半島の先端にあり、海のすぐそばから奥行き1メートルほどの畑が始まり、高い所では60段を超える。
段々畑の下に、NPO法人「段畑を守ろう会」が開いている小さな店があり、そこで「遊い子産のひじき」を売っていた。
食べたのは初めてかというとそうではなく、宇和島市に住む元同僚が送ってくれたことがある。名産品なのだろう。
ラベルには天日干しとある。スーパーで買うものより随分細く、長い。それを水で戻すと、スーパーのもの以上に太くなる。煮ると案外柔らかく、だしは調味料の味をよく吸い込んでいる。(梶川伸)2017.11.13
更新日時 2017/11/13