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ちょっと味見を（967） たい飯
かどやの鯛めし
毎日新聞旅行の遍路旅の先達をしていて、昼ご飯の店は私が決める。自分の好みで選ぶので、参加者にとっては好き嫌いがある。ただ、愛媛県宇和島市、「かどや」の鯛めしは、おおむね好評だ。
店に着くまで、「鯛めし」とだけ告げておく。それは、予想した鯛めしと違うという効果を狙ってのことだ。鯛めしと聞くと、炊き込みご飯を想像する人が多い。ところが、宇和安島の郷土料理の鯛めしは違う。
鯛の刺し身が海藻を添えて出される。そうめんつゆのようなだし汁がついている。それに生卵を割り入れ、かき混ぜる。その中に鯛の刺し身と海藻を入れて混ぜ、それをだし汁ごとご飯にかけて食べる。玉子かけご飯の豪華版と言った雰囲気がある。
遍路旅は１泊２日ずつで十数回で一周する。参加メンバーで結願した後、これを食べるために、次のシリーズの宇和島の部分だけまた参加した人もいた。また、簡単そうなので、家で作ったという人もいた。（梶川伸）2017.09.26
更新日時 2017/09/26
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