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ちょっと味見を(81) 「中西うどん」のつゆ

中西うどんの小とトッピングのかき揚げ

 讃岐うどんの1つのスタイルとして、セルフうどんがある。「セルフ」とは「セルフサービス」の意味だ。
 オーソドックなセルフを紹介する。まずお盆を手にして、うどんを注文する。「かけ小」と言った具合に。略さずに言うと、「かけうどんの小」となる。「小」とは少な目ではなく、1玉をさす。次にトッピングするものを自分で皿に入れる。うどん玉が丼に入って渡される。うどんとトッピングを見せて、代金を払う。
 次に、うどん玉をいかきという金具の網に入れ、湯につけて温める。うどんを丼に戻し、つゆの入ったタンクの栓をあけて、丼に注ぐ。ネギ、ショウガなどを乗せ、空いている席に持って行って食べる。
 先日、遍路の途中で行った高松市の中西うどんも、この方式だった。つゆはイリコだしで、色が薄く、ほんのり金色をした美しいものだった。そう思う客はほかにもいた。そばで食べていた男性は、うどんを食べ終わると、つゆも飲みほし、丼を持ってつゆのタンクへ行き、つゆだけを入れて、再び席で飲んでいた。なるほど、と思い、まねをした。セルフならではの食べ方、飲み方だった。(梶川伸)2015.05.20

さぬきうどん

更新日時 2015/05/20


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