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はてな?② 石橋はあったか

石橋南小学校にある「石橋のいわれ石」

 池田市石橋という地名がある。では、実際に石の橋があったのか?
 池田市立石橋南小学校の校庭の一角に、「石橋のいわれ石」が保存され、説明板も設けられている。それによると、阪急石橋駅の最初の踏切は、旧能勢街道と旧西国街道が交差する場所だった。その交差点の西側に昔は小川が流れていた。川に一枚石の橋がかかっていた。幅2間(3.6メートル)、長さ1間(1.8メートル)で、明治40(1907)年ごろまであったという。現在の石橋という地名は、この石の橋にちなむそうだ。
 石の中央には、丸いくぼみがある。説明板には、くぼみにまつわる言い伝えにも言及している。明治維新の直前の文久3(1863)年、三条実美(さねとみ)ら7人の公卿(くぎょう)が失脚して京(京都)から長州(山口県)に逃れた(七卿落ち)。実美はこの石橋の上で馬を止めて、京都の空に向かって祈り、くぼみはその際にできた馬蹄(ばてい)の跡だという。あくまでも、伝説だが。
 石橋南小学校の許可を得なければならないが、歴史好きのグループなどが、石を見に時々訪れるそうだ。(梶川伸)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第38号(2012年4月12日)

石橋南小学校 能勢街道

更新日時 2012/03/29


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