豊中市が重症心身障害者のための新たな補助制度
豊中市は「医療的ケアのある重症心身障害者支援にかかる施設運営補助金」を創設し、2020 年4月1日に補助を開始した。
医療技術の発達から、医療的ケアを受けながら地域で生活を送る重症心身障害者が増加しているので、障害があっても自分らしく暮らし続けるための活動の場(創作的活動・生産活動の機会、入浴・排せつ・ 食事の介護など)の確保が重要な課題となっている。 一方で、主な活動の場となる生活介護事業においては、医療的ケアが必要な利用者を受け入れるための看護師の確保や設備の充実などの経費を各事業所が負担しており、既存民間施設での受け入れ人数の拡大や、新たな事業所の参入が困難だった。
これらの状況を踏まえ、日中活動を支援する施設に対する運営補助制度を新たに創設することで、医療的ケアの必要な重症心身障害者の日中活動の場の拡充を図り、誰もが住み慣れた自宅や地域で自分らしく暮らせる社会の実現をめざす。
【医療的ケアのある重症心身障害者にかかる施設運営補助金の概要】
○2020年度予算額370万円
○補助項目
①利用した日に対する日額補助
・対象:医療的ケアの必要な利用者を 5 人以上受け入れている生活介護事業所
・内容:市の生活介護支給決定を受けた重症心身障害者の利用実績に応じて補助金を交付
・交付額(日額):医療的ケア判定スコア(※)10 点以上…5 千円/人、5~10 点未満…3 千円/人
②看護職員の配置に対する補助
・対象:市の生活介護支給決定を受けた医療的ケア判定スコア 5 点以上の利用者を 5 人以上受け入れ、3人以上の看護師(常勤換算)を配置している、定員 20 名以上の生活介護事業所
・内容:2 人を超える看護師(常勤換算)の配置に対して補助金を交付
・交付額:国報酬基準の常勤看護職員等配置加算Ⅱの報酬単価(定員 20 人以下の場合 56 円)×2 人を超える人数×級地区分 10.73×補助対象期間中の市支給決定の生活介護利用者の延べ利用者数
=情報提供・豊中市2020.04.03
更新日時 2020/04/02