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服部天神駅ホームでク スノキのご神木清はらい

服部天神駅での神事

 豊中市の阪急宝塚線の服部天神駅ホームで8月24日、構内の天井を貫いて立つ大木のクスノキのご神木清はらいと阪急電鉄安全祈願祭が、足の神様として信仰を集める近くの服部天神宮(加藤芳哉宮司)によって行われた。しめ縄が巻かれ たクスノキの前には神棚が設置され、阪急電鉄の社員6人が並び、加藤宮司が祝詞(のりと)を奉上した。
この清はらいと祈願祭は、阪急電鉄が創立100周年を迎えた2007年から毎年行われている。駅の敷地はもともと服部天神宮の境内であったことから、地域住民の願いでクスノキがご神木として残された。
クスノキは1910年に服部天神駅が開設された後もご神木として駅構内に残された巨木で、樹齢数百年。ホームのアスファルトを盛り上げて根を張り、天井を突き抜けて立つ姿が印象的だと地域住民から親しまれている。阪急電鉄都市交通事業本部運輸部営業担当の橋田浩司さんは、「クスノキをご神木として大切にしているおかげで、阪急電鉄は今まで大きな事故を免れてきたかもしれない」と話している。
服部天神宮は8月24日と25日に、江戸時代末期から続く「夏天神祭」を開催し、足のけがや病気の治癒を祈願する人だけなく、サッカーや陸上などのスポーツ選手など多くの参拝者が訪れる。
加藤宮司は「駅のホームにご神木があり、神棚が飾られているのは全国でも唯一、服部天神駅だけ。これまで百年以上、電車の安全を見守ってきた。これからも伝統を大切にし、地域に親しまれるご神木であってほしい」と話していた。=情報提供・豊中市(梶川伸)2017.08.24

更新日時 2017/08/24


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