梅雨期を前に豊中市が宅地防災パトロール
宅地防災月間期間中の5月30日、豊中市は市内の工事現場で「宅地防災パトロール」を実施した。大雨などで宅地造成地の地盤が緩み、土砂が流出して周辺の住宅や道路などに被害が発生するのを未然に防止するのが目的だった。
市の関係部局の職員が現場を回り、施工業者とともに危険個所や安全の確保について確認。市都市計画推進部開発審査課は「突発的な大雨が増えています。現場での防災管理に努め、事故が起こらないように備えてほしい」と、大雨による災害防止に万全を期すよう注意を呼び掛けた。
パトロールは、府が宅地防災月間と定めている5月に実施している。1972年、毎年実施。降雨量が増す梅雨の時期を前に、造成により土砂が流れやすくなっている個所などを中心に調査をしている。
この日のパトロールには、市の都市計画推進部、都市基盤部、上下水道局の職員計9人が参加。豊中市新千里南町3の大規模マンションの開発工事現場を調査した。降雨時、土砂が
工事区域外に流れ出ないよう設置する土のうが常備されているか、雨水を排出する排水路の維持・管理がされているかなど、複数の項目について施工業者と共に点検。また、現場内外の清掃及び防塵対策を行っているか、周辺道路で不法駐車をしていないかなど、府が定めている「宅地災害防止計画」に基づいて現場の安全確認を行った。今回のパトロールの結果、危険箇所は確認されず、安全対策についても不十分な点はなかった。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2017.05.31
更新日時 2017/05/31