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豊中市がメンタルヘルス計画を策定

 豊中市は市民のメンタルヘルスに関わる総合的な計画「豊中市メンタルヘルス計画」を策定した。子どもの健康な心を育てることやストレス対処方法の普及、こころの不調や疾病の早期発見と適切な医療等の確保、精神疾患に罹患した人のリカバリー、家族の支援と地域づくりなどの健康のあらゆる段階に対応する。
 計画は健康増進法や精神保健福祉法、自殺対策基本法、アルコール健康障害対策基本法など法律ごとに対策・施策が講じられている中で、市民のメンタルヘルスにかかるビジョンを掲げ、それぞれの法律に共通する取り組みを統合し、必要な施策を総合的・効果的に展開するためのもの。

<計画の基本理念>
 市民一人ひとりのメンタルヘルスを向上し、こころ豊かで生き生きとした地域・まちの実現
<めざす将来像>
 子どもから高齢者まで市民1人ひとりが、 ①社会において大切な存在であるという認識のもと②しなやかな心を持ち③ともに支え合い④自分らしさを発揮でき⑤生きている喜びを感じ希⑥望がもてること
<解説>
①自分の気持ちを大切にできたうえで、他者の気持ちも思いやれること
②様々なストレスに適切に対処できるスキルを持っていること
③問題を一人で抱え込まず、他者を信頼し、必要な時には助けを求めることができる、孤独や孤立がない状態のこと
④病気や障害がある人も、その存在には価値があり、それぞれがもつ力を社会に役立てられること
⑤社会の中で自身の価値が認められ、役に立っている、コントロールできていると感じること
⑥社会に対する信頼に基づき、未来に希望がもてること

 期間2017は年度~2023年度。中間年度に必要な見直しを行う。
 計画では、市民のメンタルヘルス対策として必要な基本的施策と当面の重点目標を設定。今後はメンタルヘルス対策推進会議を設けて計画を進める。また、保健、医療、福祉、教育、産業・労働など各分野の施策との連携を充実させるとともに、市民、産業界、各種団体、行政などさまざまな主体がメンタルヘルス対策への理解と関心を深め、それぞれの責任と役割を果たし、お互いに連携・協働することで、計画に沿った取り組みを積極的に推進する。
 計画は、4月3日から市政情報コーナーに配架するとともに、市のホームページでも公 開する。製本された冊子は、4月下旬から豊中市保健所で配布する。冊子には、市民がメンタルヘルスを「我がこと」として関心を持てるよう、立命館大学総合心理学部、川野健治教授や桃山学院大学、栄セツコ教授をはじめ、精神科医、実務家、こころの不調を経験した市民や家族などのコラムを掲載している。=情報提供・豊中市2017.03.29


更新日時 2017/03/29


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