このエントリーをはてなブックマークに追加

豊中市が広報紙を刷新

新しくなった広報紙

 豊中市は広報誌「広報とよなか」を、4月号からを刷新した。6か国語での多言語表示や音声読み上げ機能を搭載する株式会社モリサワの多言語デジタルブック閲覧ソフト「カタログポケット」を、関西の自治体広報誌では初導入した。
 また、新たに広報とよなかの理念を表すキャッチフレーズとして「くらし、もっと豊かに」を設定。そのほかにも、カラーページを増やすことで、特集記事をフルカラー化したり、多彩なコーナーを充実させたりするなど、愛着を深めてもらえる誌面作りをめざした。
 広報とよなかは、毎月約19万9000部発行している。平均52ページのA4冊子判。1951年12月号で「豊中 市政だより」として、タブロイド判で創刊。1963 年4月号からタイトル が「広報とよなか」となり、1988年5月号からB5判の冊子に、1996年5月号からA4判の冊子になった。
今回のリニューアルは、編集作業などの委託をしている事業者との長期継続契約の満了に伴って、新たな事業者へ制作を委託することを機に実施。長年親しまれてきた「広報とよなか」のタイトルは継続するとともに、2016年3月に実施した市民アンケートで1番人気だった、各担当課の施策・制度やイベ ント情報などを掲載している「お知らせ」コーナーの方向性は維持し、既に広報とよなかを読んでいる人は引き続き愛着を持てるようにした。
 リニューアルの最大の特徴は、カタログポケットの活用。従来、市は外国人向けに広報誌から抜粋した情報を翻訳した外国人向け市政情報「とよなかしからのおしらせ」を毎月発行しているが、情報量が限られていた。しかし、このソフトの自動翻訳機能を活用
することで、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語での表示が可能となり、日本語を十分理解できない人でも広報誌に掲載されているほぼ全ての情報を得られるようになる。
 さらに、アプリ版では日本語・外国語での音声読み上げ機能や、該当部分の文字を大きく表示するポップアップ機能などもあり、さまざまな環境や状態にある人が広報誌を楽しめるようになる。 また、デジタルコンテンツの特徴を生かし、画面に触れると動画が流れる設定(4月号では、市立第十一中学校吹奏楽部の演奏を紹介)などができ、今まで以上に多様な情報発信ができる。
 特徴の2つ目は「くらし、もっと豊かに」を広報とよなかのコピーを表紙に掲載したこと。広報誌に掲載されている制度やイベントの情報を、市民それぞれに、安心・安全・豊かな暮らしをしてもらうために役立ててほしいとの思いから本コピーを 設定しました。
 特徴の3つ目はコーナーの充実。新たなコーナーとして裏表紙に「まちの いいとこ 教
え隊」を連載し、児童・生徒が自分の通っている学校区の中から“おすすめ”の場所を紹介する。
 このほか、さまざまな分野で頑張る子ども・若者の輝く姿を紹介する「夢・きらめき 豊中っ子」や、昔と今の市内の写真でまちの移ろいを紹介する「とよなかタイムスリップ」コーナーなどを設けた。また、イベントの様子を紹介するまちかどスケッチのコーナー
を拡充した。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2017.03.30

更新日時 2017/03/30