豊中市が2017年度当初予算案を発表
豊中市は2月22日、2017年度当初予算案を発表した。3月定例市議会に提案する。 一般会計は1446億9345万6000円で、全年度比3.4減。特別会計945億3604万円 、病院事業会計218億132万1000円 、水道事業会計144億4226万5000円、 公共下水道事業会計193億7296万1000円。 全会計で全年度比0.6%減
一般会計の歳入は市税683 億1340万円で、前年度に比べ 2.3%増。市債は84億5780万円で、前年度に比べ28.0%減。
歳出は人件費279億9669万円(前年度比 2.7%減)▽扶助費469億6037万円 (同4.6%増)▽投資的経費101億2379万円 (同25.0%減)。
【予算案の主な内容】
●●育ちと学びを大切にするまち
■子育ち・子育て支援
○待機児童解消に向けた取組み 8 億 3 千 333 万 3 千円
・平成 30 年度当初の待機児童解消に向けて、関西初となる公園での民間保育所の設置、民間保育所・私立認定こども園等の施設整備、私立幼稚園の認定こども園化など約 2,000 人分の保育施設確保を実施
○子ども医療費助成の拡充 13 億 1 千 356 万円
・小学 6 年生までが対象であった子ども医療費助成を中学校修了まで拡大
子育て給付課 TEL06-6858-2483
○一時保育事業を(仮称)庄内駅前庁舎で実施 3 千 824 万円
・保育所入所までの受け入れ先としての定期利用枠の一時預かりおよび週 3 日を限度とした断続的な一時保育事業を実施
○産後うつの予防や新生児への虐待防止対策 3 千 743 万 2 千円
・産後間もない母子の健康状態のチェックとともに、心身のケアや育児サポートを必要とする母子を把握するため「産婦健康診査」2 回分の費用を助成
・病院や診療所などの空きベッドを活用し宿泊させることで休養の機会を提供する「宿泊型」や日中に個別または集団で育児サポートなどを行う「デイサービス型」の産後ケア事業を実施
○こども総合相談窓口の夜間・休日電話受付の実施 225 万円
・市が誘致する児童養護施設を活用し、こども総合相談窓口(子ども専用フリーダイヤル含む)の夜間・休日電話相談を実施
■学校教育
○(仮称)庄内地域における「魅力ある学校」づくり計画の策定・小中一貫校整備の準備
・教育環境の充実を図るため、新たに小中一貫校を整備することなどを柱とした計画を策定 45 万 1 千円
・小中一貫校の建設候補地である庄内小学校・第六中学校敷地の境界確定測量 1 千 296 万円
○学校施設の耐震化 6 億 5 千 300 万円
・島田小学校の仮設校舎の整備 ※平成 29 年度末で学校施設の耐震化率は 100%となる見込み
○市内全中学校への大型モニターの設置 1 千 948 万 5 千円
・市内中学校の全普通教室・少人数教室に大型モニターを設置
■生涯学習
○とよなか地域創生塾の開講 972 万 1 千円
・地域課題の解決やまちの魅力を高める活動を実践する人材育成を目的に、学びと実践の場を創設
○庄内温水プール跡地の整備 3 億円
・平成 28 年 9 月をもって廃止した庄内温水プール跡地にテニスコート(2 面。ナイター照明付き。1 面は屋根付き)などを整備
○北摂地区 7 市 3 町での公立図書館の広域利用の開始 44 万 9 千円
・豊能地区 3 市 2 町および吹田市で実施している公立図書館の広域利用を北摂地区全域の 7 市 3町(豊中市、池田市、箕面市、吹田市、茨木市、高槻市、摂津市、豊能町、能勢町、島本町)に拡大
●●にぎわいと活気にみちたまち
○(仮称)南部地域活性化構想の策定 484 万 1 千円
・将来のまちづくりの方向性を市民・事業者と共有し、各種事業を着実に進めるための構想の策定
○(仮称)南部コラボセンター基本構想の推進 1 千 13 万 3 千円
・同センターの基本設計に向けたフロアイメージ図の作成や南部地域活性化に向けた情報発信
○千里中央地区の再整備 2 千 351 万円
・北部大阪の都市拠点として新たな価値を創造するまちづくりの実現のため、交通施設および民間施設の再整備を含めた官民協働の取組みに向けた協議・調整を実施
・大規模地震に備え、千里中央駅周辺における、退避経路や退避施設などの整備に関する計画を定める「都市再生安全確保計画」の策定
○服部天神駅周辺地区整備
・同駅とふれあい緑地をつなぐ道路の景観と歩道の改良整備 1 億 1 千万円
・水路敷を活用した歩行者空間を整備 2 億 1 千 601 万 5 千円
・ふれあい緑地のメインエントランスや園路の再整備 9 千 680 万 1 千円
○高校野球発祥の地記念公園の竣工記念式典 435 万円
・平成 29 年 4 月 6 日に竣工記念式典を開催(昨年度の夏の大会で優勝の作新学院高等学校等を招待)
●●安全で安心して暮らしができるまち
○道路通報アプリを導入 134 万円
・スマートフォンが持つカメラや GPS の機能を利用し、道路の不具合箇所を手軽に通報できるアプリケーションソフトを導入
○特殊詐欺被害防止の啓発事業 216 万円
・全戸配布の啓発チラシを作成するなど、関係機関と連携を図り、特殊詐欺被害防止の啓発事業を拡充
○生活支援コーディネーターの配置 3 千 600 万円
・生活支援・介護予防サービスの充実に向け、ボランティアなどの生活支援の担い手の養成など地域資源の開発や団体同士の交流をつなげるコーディネーターを配置
●●誇りと風格があふれ信頼のコミュニティがあるまち
■シティプロモーション
○高校野球発祥の地・豊中の PR事業
・高校野球発祥の地記念公園の竣工記念式典〔再掲〕 435 万円
・阪急豊中駅舎内に高校野球発祥の地・豊中を PR する案内掲示 412 万円
・ふるさと納税の返礼品として高校野球発祥の地を示すデザインの記念グッズを制作
963 万 4 千円
○文化芸術イベントの開催
・子どもたちの創造性を育むため、アートや音楽のイベントを展開 280 万円
・大阪国際空港就航先都市の長野県松本市と連携し、指揮者・小澤征爾さん監修の「セイジ・オザワ松本フェスティバル」のスクリーンコンサートを開催 22 万 7 千円
○観光マップの作成 382 万 4 千円
・民間情報誌とタイアップしたまち歩き冊子の作成
●●たゆまない改革を推し進めるまち
○第 4 次総合計画の策定 1 千 47 万 4 千円
・審議会や市民フォーラム、企業フォーラムを開催し、新たな総合計画を策定
○第 2 次都市計画マスタープランの策定 537 万円
・第 4 次総合計画の策定と連携し、平成 28 年度にとりまとめた素案をもとに地元説明会などを実施し、第 2 次都市計画マスタープランを策定
○公共施設等総合管理計画に基づき施設再編方針の策定 29 万 6 千円
・施設の種類ごとに「施設再編方針」を策定
=情報提供・豊中市(梶川伸)2017.02.24
更新日時 2017/02/24