中学生議会で未来の池田のまちづくりへ提言
池田市は1月13日、市立全5中学校の生徒25人が市議会議員となり、実際の議会さながら市議会議場で市政への提言を行う中学生議会を、市議会議場で開いた。これからの池田市を担う子どもたちに、未来の池田市について自由な発想で意見を述べたり、夢を語ることで市政やまちづくりの理解や関心を高めてもらおうと開催した。
中学生議員は2年生21人、1年生4人。議場では倉田薫市長、市議会議長・副議長、副市長ら特別職、各部長が出席し、保護者ら54人が傍聴席で見守った。議事進行は中学生の議長・副議長が行った。
中学校ごとに中学生議員が1人ずつが「10~20年後の池田市のまちづくりに役立つことを願い、池田のみらいのまちづくり」への提言を行った。「多言語対応の看板を設置しては」「池田のまちの魅力をもっとPRするべきでは」など、観光のまちの視点に立った提言や、「まちに防犯ブザーを設置したり、防犯講習会を開催してほしい」「歩道を広くしたり、カーブミラーを設置してほしい」など、安全・安心のまちの視点に立った提言や、「教育日本一をめざすなら、トイレの洋式化や温かい給食を提供してほしい」など、鋭い提言に、市長をはじめ、各部長は真剣な表情になる場面もあった。
市長は「池田版DMOを来年度に設立し、市内の観光施設と連携しながら観光関連情報を一体的に発信していきます」「カーブミラーや街灯を合わせて毎年60基前後設置しているが、まだまだ足りないと認識しています。今後は、1.5倍ぐらいのペースで設置していきたいと思います」「今年度までは各学校を順番に洋式化していたが、29年度に全小中学校のトイレを大幅に洋式化します。」「私も月に半分程度、給食を食べているので冷たいのは承知しています。衛生面から安全を優先しての措置ですが、温かい給食を提供するために29年度に給食センターの基本設計を行います」と答えた。
最後に市長が「皆さんが池田のまちのことを真剣に考えていることがわかり、心強いです。本日提言頂いたことを、私が実現しているか厳しい目で確認して下さい。貴重なご意見ありがとうございました」とあいさつした。
議長を務めた石橋中学校2年生の永生昌曉さんは「初めて議場に入り、とても緊張しました。今日の提案は中学生生徒会が真剣に考えたものですから、少しでも実現して欲しいと思います」と語った。質問した池田中学校2年生の井川桃花さんは「議場で質問するのはとても緊張しましたが、良い経験となりました。私たちの提言を、市長がしっかりと受け止めてくれたので、よりよい池田市を今後つくっていただければうれしいです」と笑顔で語った。
=情報提供・池田市(梶川伸)2017.02.15
更新日時 2017/02/15