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とよなか子ども食堂フォーラム開催

フォーラムの様子

 豊中市社会福祉協議会(永井敏輝会長)は、子どもの貧困問題や子ども食堂の取組みを知ってもらおうと1月20日、豊中市玉井町、とよなか男女共同参画推進センターすてっぷで、「とよなか子ども食堂フォーラム」を開催した。
 市内で子ども食堂を運営する校区福祉委員会やNPO法人、飲食店事業者らによるシンポジウムと、子ども家庭福祉などを専門に研究する大阪府立大学教授の山野則子さんの講演が行われた。来場した野津昭久さんは「新聞などで最近取り上げられていて興味があった。子どもの支援もしているので、自分にも何かできることがあれば」と話していた。
豊中市は、地域全体で子どもを見守り健やかに育む環境づくりの充実やセーフティネット体制を強化するため、2016年度から協議会に補助金を交付し、「子どもの居場所づくり地域福祉モデル事業」を実施している。フォーラムは事業の一環として、子ども食堂の運営など子どもの支援について、現状や課題などを知ってもらおうと企画した。
 フォーラムには約120人が来場。山野さんが育児での孤立や不安と貧困や虐待との関連が高いといった子どもを取り巻く問題や、地域と教育委員会、小・中学校などをつなぐ連絡会の必要性などについて講演した。続いて行われたシンポジウムには、市内で子ども食堂を運営する野畑校区福祉委員会や庄内南校区社会福祉協議会、不登校やひきこもりの人の支援に取り組むNPO法人ZUTTO、高齢者や障害者に福祉サービスを行う社会福祉法人愛和会、居酒屋を経営する有限会社樂八が参加。それぞれの代表者が活動を
紹介したほか、子どもたちは若い世代のボランティアの方が接しやすそうにしているといった意見や,食事以外の時間を子ども食堂でどのように過ごしたら良いかといった課題などの意見を出し合った。
市こども政策課は「子ども食堂の取組みを多くの皆さんに知ってもらい、地域で子どもを見守る活動がさらに充実していくことを期待しています」と話していた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2017.01.21

更新日時 2017/01/21


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