豊中市立新田小学校で防災の出前授業
豊中市立新田小学校(安家紀子校長、上新田2)は1月17日、関西地震観測研究協議会から、新田小出身の後藤浩之さんら3人をきて、児童らが防災を学ぶ出前授業を行った。
22年前の阪神大震災がが府内で最大の被害を受けたことから、児童らに改めて防災の意識を高めて もらおうと発生日に合わせて実施した。学校に設置された地震計測定器をタブレット端末で動画撮影して教室に放映しながら、後藤さんが地震への備えの大切さを話したほか、6年生が簡易な測定器を作製したり、多目的室に展示された震災報道写真パネルを見学したりした。関優太さん(12歳)は「地震計測定器が学校にあることを知り、これまで以上に地震に備える大切さを感じた。学んだことを家に帰って家族に伝えたい」と話した。
協議会は関西圏における地震動の観測や記録の収集・保存などを行っており、地震が起きた後の対策など、人やまちの安全を守る研究に取り組んでいる。千里丘陵の地盤構造が比較的地震の影響を受けにくいことから、1994年(に新田小1階の階段下にある部屋に測定器を設置した。府内で10か所のうちの1つ。
授業では、放送室からタブレット端末などを使って校内放送を実施。協議会のメンバー2人が校舎1階の階段下にある「未来へつづくとびら」と書かれた部屋から測定器があることを伝えた。その後、6年生が理科室で、磁石やアクリル樹脂の管などで簡易の測定器を作
製。測定器をノートパソコンに接続し、ビー玉を1個、10個、100個の順に机の
上に落として、地震の揺れの大きさを画面に映された波形の変動で確かめた。後藤
さんは「地震計測定器がある数少ない学校ですので、地震について考え、備える意識を持つ機会にしてください」と児童に呼び掛けた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2017.01.20
更新日時 2017/01/20