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豊中市立新田小学校で児童が校内の畑から全校放送の中継

校内の畑からタブレット端末を使って中継

 豊中市立新田小学校(安家紀子校長、上新田)は12月16日、情報通信機器を使用して放送委員会の児童による校内での中継放送を行った。児童会の活動を通して「伝える力」や「聞く力」を育てようと、ICT(情報コミュニケーションテクノロジー)教育の一環として実施した。
 畑で撮影した映像を、タブレット端末を使用して放送室の画面に映し出し、その映像をビデオカメラで写し、各教室にある大型テレビに映した。リポーターをした奥山颯之介さん(6年生)は「初めての生中継で少し緊張して早口になってしまいましたが、みんなに分かりやすく伝わるようにリポートしました。この経験を今後の授業や委員会活動に生かしたい」と話した。
新田小は、市が進める教育情報化推進事業のもと、平2010年に端末を7台導入し、各教室には大型テレビを設置している。これらを使って、校内外のニュース性のある出来事の取材や編集、発信の一連の活動を通じて情報処理能力を身に付けようと、放送委員会による中継の実施を始めた。放送委員会は、5年と6年の計6組のそれぞれ各4人で構成。普段は始業前や給食・掃除の時間に放送室から、音楽やその日のニュースを参考にした校内放送を実施している。
 また新田小は平成25年からユネスコスクールに登録し、世界の子どもとテレビ会議システムを通じて意見の交換を図っている。システムを使用して毎週水曜日に、ニュージーランドやモンゴルの学校の児童と情報や体験を共有する機会を設けている。
この日は放送委員会の奥山さん、西田有希さん(6年生)、した。奥山さんと西田さんが畑で育てているニンジンやダイコン、ブロッコリー、カリフラワーなどの生長の様子や栄養の豆知識など事前に調べた特性を紹介。その様子を、端末で撮影し、放送室を経由して全教室のテレビに5分間の中継を写した。
 安家校長は「ネタ探しや調査、とりまとめ、原稿作成を自分たちで行い、課題も見つかったと思う。どうしたら相手に伝わるかを考えながらニュース性のある番組をつくっていってほしい」と話した。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.12.19

更新日時 2016/12/19


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