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はしか流行で大阪音大生へ抗体検査、予防接種の大切 さを呼び掛け

昼休みに学生らへチラシを配りながら説明する職員

 麻しん(はしか)流行による感染防止への意識を高めてもらおうと、豊中市保健は9月16日、大阪音楽大学(豊中市庄内幸町1)で、過去に予防接種を受けたかどうか分からない人は抗体検査を受けて確認するよう呼び掛け、学生にチラシ配布を行った。
 関西空港ではしかの集団感染が発生、その後全国的な流行の状況を受け、豊中市は予防接種の未接種が多いとされる20代、30代へ周知しようと、大阪音大の学生らへチラシを配布した。昼休み中の学生へ向けて、市職員ら4人が「はしかが流行しています。予防接種を2回受けていない人は、抗体を確認してくだい」と呼び掛け、チラシを配った。
 チラシを受け取った射場柚花さんは「周りにはしかにかかった人がいないので、あまり関心がなかったけど、母が心配して、予防接種を受けていることを教えてくれた」と
話した。また平宇花帆さんは「テレビや友だちから関西空港ではしかが流行っていることは知っているけど、自分自身がはしかの予防接種をしたのかは知らないので、抗体検査を受けようと思った」と語った。藤井春菜さんは、「最近、母から予防接種を2回したことを聞いて安心した。昨日、関西空港に行ったけど、それほど心配してません」と話した。
 現在、大阪府内ではワクチン供給不足の状況となっている。保健所予防課課の片岡亜紀子は「過去にはしかに感染したことがあるか、予防接種を受けたことがあるかを母子健康手帳やご家族から確認していただき、分からない人は、まずは抗体検査で抗体の有無を調べてもらい、本当に予防接種が必要かの判断をしてもらいたい」と呼びかけている。
 豊中市では9月30日に国立感染症研究所感染症疫学センター多屋馨子先生による講演会「予防接種を知ろう!~あなたも、わたしも守りたい~」を開催する。講演会参加者のうち、希望する30人に、はしか・風しんの抗体検査を実施する。

平成28年9月16日 豊中市取材メモ

写真1:
写真2:市職員よりはしか流行について話を聞いている学生

更新日時 2016/09/16


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