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豊中「福祉の店・なかま」がリニューアルオープン

リニューアルオープンした「福祉の店・なかま」

 豊中市内にある24の福祉作業所が共同で運営し、授産品の販売や障害者福祉の啓発などを行う「福祉の店 なかま」(豊中市本町1)が7月8日、15周年を迎えたのを機にリニューアルオープンした。
 店は阪急豊中駅構内2階の北改札口前に位置し、広さは44.5平方メートル。駅構内に常設店舗を構え、複数の福祉作業所が共同で運営するのは全国的にも珍しい。豊中南ライオンズクラブからの寄付でつくった基金200万円を取り崩し全面改装した。
 店には、ショーウインドーや掲示ボードが備え付けられたほか、店内を明るい雰囲気にするため白色の棚を設置。市内の福祉作業所で作られたクッキーやパン、陶芸品などの授産品が並び、各福祉作業所の障害者や職員が、日替わりで販売など接客を行う。
「福祉の店 なかま」は、豊中市社会福祉協議会(永井敏輝会長)が1992年、豊中南ライオンズクラブからの寄付金を基に障害者の生きがいづくりの場として、桜塚ショッピングセンター(中桜塚2)内にオープン。地域住民にも支援され、障害者の中から就労に結びついた人もいたが、1995年に発生した阪神大震災でセンターが被災した影響を受け、閉店した。
 1996年から店舗の再建に向けて、校区福祉委員会の祭りなどさまざまなイベント張
販売を続け、2001年に市が阪急豊中駅構内の公共スペースを福祉の店として協議会に提供し、再オープンした。店内の老朽化が進んでいることから、15周年に合わせてリニューアルオープンした。
店を訪れた堀口信子さん(東泉丘)は「これまでに何度か利用していますが、以前より店内が明るい雰囲気になりました。障害のある人の触れ合いの場としても、これからも末永く愛
される場所になってほしいです」と話していた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.07.11

更新日時 2016/07/11


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