韓国の地方自治発展委員会の委員が池田市を訪問
韓国の地方自治発展委員会の委員が7月8日、地域分権制度などを視察しようと池田市を訪問した。
委員会は韓国の大統領直属の諮問委員会で、自治制度や地方分権などの再編案の策定などを担当している。
この日は、南ギフォン委員(ナムギフォン、チュンチョン大学教授)と金ヨンギュン委員(キムヨンギュン、チュンアン大学教授)が倉田薫市長を表敬訪問。倉田市長は「池田市では市民1人ひとりが住んでよかったと思えるまちづくりを進めている。市の事例が少しでも参考になれば」とあいさつすると、南ギフォン委員は「池田市は地域分権や市民参画の点で先進的な自治体。今回の視察で学んだことを持ち帰って韓国の自治発展に尽くしたい」と話した。
続いて市担当者から地域分権制度に関する講義が行われ、協議会ごとの取り組み状況が紹介されると「なぜ地域分権制度が始まったのか」と質問が出るなど、委員は熱心に耳を傾けていた。
その後、委員は地域分権制度から生まれた施設で、子どもたちが絵本の閲覧や読み聞かせを受けることができる施設「ちいさな絵本館」(池田市菅原町10-13)を訪問した。
地域分権制度は2007年に「池田市地域分権に関する条例」の制定に伴い、全国初の制度としてスタートした。これは市内小学校区ごとに組織されたコミュニティ推進協議会に、同市の個人住民税約70億円の1%の使い道をゆだねるも。
=情報提供・池田市(梶川伸)2016.07.10
更新日時 2016/07/10