豊中市立桜井谷小学校の児童が田植え
豊中市柴原町3、市立桜井谷小学校(北之防純子校長)の5年生107人が5月31日、地元農家の協力を得て校庭内の一角に造られた約50平方メートルの水田で田植えをした。
この体験学習は、米作りを通して食と自然の大切さを学んでもらおうと、2007年から授業の一環として実施している。児童は素足で田んぼに。「足が泥にはまって抜けなくなった」などと笑顔で声を上げながら、足や手を泥だらけにして、都市部では貴重な農業の体験をした。参加した大森康平さんは「田植えをしたことは初めてだった。植えるのは難しかったけど、お米を作る大変さが分かったので、これからは食べ物を大切にしようと思いました」と話していた。
田植えはまず地元農家の人に、3、4本の苗の根を人さし指、中指、親指で持って植えることなど植え方のコツを教えてもらった。その後、5~6人のグループに別れ、苗を持って恐る恐る田んぼへ。最初は、「ぬるぬるして気持ち悪い」と声をあげた土の感触に慣れない児童も、次第に真剣な表情で苗を植えていった。泥だらけになりながら、田植えの楽しさや難しさを学んだ。
苗の品種はキヌヒカリで、9月ごろには自分たちで刈り取り、収穫する。地元農家を招いて行う「感謝祭」で振る舞うほか、自分たちでも食べる。地元農家の花岡一さんは「実際に田植えを体験することで、 農業の大変さを知ってもらい、食への感謝の気持ちをもってもらえたらうれしい」と話していた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.06.01
更新日時 2016/06/01