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6歳と3歳の男の子は消防署の朝礼に参加

左が渓音くん、右が結音くん。消防隊員と同じように素早く整列を した

 豊中市北消防署(豊中市岡上の町1、下村義和署長)で3月12日、小野渓音くん(3歳)と兄の結音くん(6歳)が朝礼に参加した。
 2014年9月ごろからほぼ毎朝朝礼を見学している渓音くんが、4月から幼稚園に通うことになり、朝礼の見学ができなくなることを知った消防隊員が企画した。これまで「こっそり」参加していた朝礼に隊員として参加した渓音くんは、「優しくてかっこいい消防士さんと一緒の動きができてよかった」と話していた。
 渓音くんの朝礼見学は、母親の和美さんとともに兄の結音くんを幼稚園に送った後に、朝礼を見掛けたことがきっかけ。「消防隊員の皆さんのきびきびとした動きや緊張感ある朝礼に魅せられたのでしょうか」と和美さんが話すように、それ以降平日はもちろん土曜・日曜日も朝礼の見学をするようになり、いつの間にか渓音くんは手順を覚えるほどになった。
 毎日のように朝礼を見学している渓音くんは署内でも知られる存在となり、2015年12月には消防隊員手作りのクリスマスカードを渡すなど交流が続けてきた。
消防隊員の朝礼は、隊員の人員確認などの点呼した後、車両や資機材の点検を行い、異常の有無を報告するもの。業務の一部に参加するからには、と渓音くんらは3月6日に消防隊員から敬礼などの動作や朝礼の流れの説明などの指導を受けた。
 12日午前9時半から朝礼が開始。渓音くんと結音くんは点呼で名前を呼ばれると「はい!」と隊員に負けない大きな声で返事をし、整列などの動作もきびきびと行った。朝礼後には、特別隊員として救助隊のワッペンのレプリ カが贈られた。
 和美さんは「消防隊員の皆さんはいつも子どもたちに優しく接してくれて、本当にうれしく思います。私たちにとって消防隊員の皆さんは優しくて頼りになる、まさにヒーローです」と感極まった様子で話していた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2016.03.15

更新日時 2016/03/15


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