池田市の旧伏尾台小学校で避難所運営訓練
池田市伏尾台2ー11番、旧伏尾台小学校で1月15日、地元の自主防災組織のメンバーや市職員が、今後起こるといわれている南海トラフ巨大地震を想定した避難所運営訓練を実施し、緊急時の手順確認や防災に関する意識付けなどを行った。
市は地震発生時における災害対策本部の情報の収集・分析・通報など、初動対応能力の向上を図ることを目的に、阪神大震災のあった1995年から毎年この時期に実施している。今回は東日本大震災で避難所に関するさまざまな課題が浮き彫りになったことから、避難所運営を疑似体験する形式の訓練に重点を置いた。
午前10時に4つのグループに分かれて訓練がスタート。午前7時に太平洋沖南海トラフを震源とする震度6弱(マグニチュード9)の巨大地震が発生したと想定したもので、震災後3時間後の避難所を舞台に、職員らは避難者役・運営者役となり、さまざまな出来事にどう対応していくかを疑似体験した。要支援者やペットを連れた避難者対応のほか、トイレの一部が使用不能などの想定を付与するなど、実際に起こりえる事態を意識した訓練となった。
訓練の振り返りを行い、「現場では判断しにくいものがあり、具体的な指示がほしい」「掲示板をうまく活用しきれていなかった」「誰が避難しているか知るためにも、避難者側にも情報共有が必要ではないか」などの反省点が発表された。
伏尾台自主防災組織の山﨑克具会長は「万が一に備えてこのような訓練は必要だと思います。反省箇所を見直し、災害時にはこの経験が生かせるように備えたいと思います」と話した。
=情報提供・池田市(梶川伸)2016.01.17
更新日時 2016/01/17