豊中市立桜井谷小学校で音楽劇
豊中市立桜井谷小学校(柴原町3、北之防純子校長)で11月18日、大阪音楽大学ミュージカル専攻の協力のもと音楽劇「スーホの白い馬」が行われた。劇の専門家による指導を受けた2年生の児童90人は、歌やダンス、せりふなどを一生懸命に表現し、小学生とは思えない音楽劇を披露した。
豊中市は豊かな人間性を育むことを目的に2006年から、大阪音楽大学(庄内幸町1)と提携して「サウンドスクール事業」を実施し、大学の学生や教員などを学校に派遣し、出張演奏やクラブ活動支援などを行っている。桜井谷小学校では、児童らに表現する楽しさを知ってもらうため、学習発表会にサウンドスクール事業を活用。大阪音楽大学も劇団四季に在籍していた羽鳥三実広教授を中心に、准教授や研究生などを講師陣に揃え、
市内初となる音楽劇でのサウンドスクールが実現した。
露していた。
「スーホの白い馬」はモンゴルの楽器・馬頭琴の誕生にまつわる民話。スーホという少年が白い子馬を見つけ、大切に育てていた。殿様がその馬を奪い取ろうとしたが、できず殺してしまい、それを悔やんだ少年が馬の毛などを使って馬頭琴を作ったというストーリーとなっている。
練習は9月から始まり、回を重ねていくうちに講師や教員の熱心な指導から集中して練習するようになった。11月に入ると週1回の講師の指導以外にも毎日練習を重ね、最後の通し稽古では児童同士で意見を出し合うなど、主体的に劇に取り組んでいた。
公演で児童らは身振り手振りをつけてせりふを言い、歌詞の1つひとつに思い込めて歌うなど、その表現力と演技に対する集中力で観客を魅了していた。林陽人さんは「緊張したけど、楽しかった。せりふの先生に教えてもらった通り、口を大きく開けることができてよかった」と話していた。大阪音大の羽鳥教授は「みんなで責任を持って1つのものを作り上げる演劇の醍醐味(だいごみ)を味わってもらえたのではないか」と語った。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.11.20
更新日時 2015/11/20