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大阪成蹊大学が豊中市・千里で参加型の絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせの様子

 大阪成蹊大学(石井茂総長、大阪市淀川区)の学生が11月10日、豊中市新千里西町3、新千里西町近隣センターにある笹部書店前で、地域の幼稚園児らを対象とした参加型の絵本の読み聞かせを開いた。芸術学部表現教育コースを専攻する9人の学生からなるアートプロジェクトチーム「artnal(アートナル)」が企画した。
 用意した絵本は、縦約1メートル、横 約70センチ。書店にブタやウサギなどの動物が現れ、笹部さんを祭りの準備に誘うという物語。祭りの場面では、絵本いっぱいに描かれたモンゴルの移動式住居であるパオが登場し、学生たちが園児らに装飾するように呼び掛けると、星型や丸のテープをうれしそうに絵本に張っていた。
豊中市と大阪成蹊大学は、2013年に芸術や観光など、さまざまな分野で連携・協力を推進する包括協定を締結した。2014年に市が企画したアーティスト・ きむらとしろうじんじんさんによる野点にスタッフとして参加した学生が、市が今年開催する野点とのコラボレーションした企画を提案し実現することとなった。野点が開催される新千里西町近隣センターを10月に見に行っ た際、定期的に絵本の読み聞かせを行っている笹部書店を知り、企画を説明したところ、開催場所として協力してもらえることとなった。
書店の前には幼稚園児やその保護者ら約20人が集まった、フェルトで作ったカエルやブタ、ウサギの形をした帽子をかぶった学生が、絵本を読み始めると子どもたちは興味津々。絵本の中でパオが登場する場面では、園児らが黄や青色など色付けされた星型や丸のテープうれしそうに絵本に張り付けた。
 大阪成蹊大学の川渕菫さんは「読み聞かせをしている間、子どもたちが真剣に聞いてくれてうれしかった。19日に開催されるイベントで実際のパオも見てもらえれば」と話していた。
 なお、きむらとしろうじんじんさんによる野点が開催される19日に、学生が作った実際のパオに参加者がイルミネーションを装飾し、点灯させるイベントがセンターで行われる予定だ。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.11.11

きむらとしろうじんじん

更新日時 2015/11/11


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