豊中市立箕輪小学校で登天ポールさんを講師に迎え、命の大切さを学ぶ講座
児童に命の大切さや子どもの人権について理解を深めてもらおうと、豊中市は11月9日、市立箕輪小学校(箕輪1、城野正富美校長、357人)の5年生67人に「出前講座」を行った。
講師は全国の路上や小・中学校で歌やトーク、踊りを交えたパフォーマンスを通して、いじめの撲滅を訴える登天ポールさん(本名、久 保和秀さん)。登天ポールさんは、全国各地を回ったときの写真を見せながら、いじめが原因で子どもが自殺した人との出会いなどを紹介したほか、命の大切さをテーマとしたオリジナルソングを弾き語りし、児童に命の尊さを訴えた。授業を受けた児童は「いじめは絶対にしてはだめだと思った。命の大切さがわかった」と話した。
豊中市は2013年に子ども健やか育み条例を制定した。条例は、子ども1人ひとりが健やかに育ち、子どもや子育て家庭に関わる全ての人がつながり、社会全体で子どもを愛情深く育む地域社会を実現していくため、市や保護者の役割り、相談体制などを定めている。同2014年から市内の小・中学校の児童や生徒を対象に、子どもの人権やこの条例などについて学ぶ出前講座を開始。市から出前講座の案内を受けていた城野校長が、全国で活動する登天ポールさんを講師として希望したことから、今回の出前講座が実現した。
登天ポールさんはテン ガロンハットをかぶり、カウボーイ風の衣装で現れた、頭の上
で両手を斜め45度の角度にして、山型のポーズをとり、「マウンテン」とあいさつ。「私は何のために生まれてきたんだろう」とギターで弾き語りしながら、命の大切さについて歌うと、児童たちから手拍子が起こった。
また、全国で小・中学 生が、いじめが原因で自殺をしていることを知り、いじめをなくそうと同2007年から全国を一周しながら、路上などで行ってきたパフォーマンスを紹介。いじめられて子どもが自殺した親から話しかけられたときのエピソードを話すと、児童たちは真剣に話を聞いていた。登天ポールさんは「児童たちには体の成長とともに、心も成長してほしい。世 界にたった1つの命だから、尊いということを分かってもらえいたい」と話していた。
=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.11.09
更新日時 2015/11/09