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社会人落語日本1、決勝進出10人決まる 決勝は24日11時、池田市民文化会館

落語みゅーじあむでの予選の様子

 今年で2回目となる「社会人落語日本一決定戦」の予選が23日、池田市内の6会場で行われた。

 予選には全国から集まった161人が参加。栄本町の落語みゅーじあむ、池田呉服座、池田コミュニティセンター、城南の池田商工会議所、室町の呉服神社、石橋の石橋駅前会館の6会場はいずれも満員の観客を集め、素人とは思えぬ卓越した話芸に、大きな笑い声にあふれた。

 11月1日にこけら落としとなる池田呉服座は、この予選が一足早いお披露目となり、観客は大衆演劇場らしい客席と舞台の近さで、迫力ある落語を楽しんだ。

 午後5時からは池田コミュニティセンターで出場者の懇親会が開かれ、その場で24日の決勝高座に進出する10人が発表された。決勝進出者は以下の通り。

 二松亭ちゃん平、千里家圓九、浪華家勝平、立の家猿之助、微笑亭さん太、喜楽亭笑吉、芸乃虎や志、にしゃんた、甲家達痴、ぽんぽん亭遊月(決勝の登場順)。

 挨拶した大会実行委員長の倉田薫・池田市長が「皆さんのおかけで、今回も大成功です。落語の街・池田として、来年以降も第3回、4回と続けていきたい」と話すと、後を受けた大会審査委員長の桂三枝さんが「第3回があると市長が言明されたのはうれしい。ただ、3回、4回ではなく、10回、20回と言ってほしかった」と続け、会場は笑いに包まれた。

 決勝に進んだ吹田市千里の浪華家勝平さんは、決勝進出者最年長の71歳だが、落語歴は「千里の老人大学の落語教室がきっかけなので6年ほど」という。「他人の演技を見てすごいなあと思っていたので、まさか自分が決勝に進むとは思っていなかった」と言うが、「せっかく選んで頂いた以上、上位入賞を目指してがんばりたい」と決意を述べた。

 豊中市中桜塚の千里家圓九(まるく)さんは、ビデオ審査で落選した昨年の大会から巻き返し、一気に決勝進出となった。大学の落語研究会から始まった落語歴は今年で23年。高石市などで月2回ほど高座に出演しているという。決勝については「落ち着いて出来ればいい結果が出せると思う」と自信をのぞかせた。

 社会人落語日本一の栄光を賭けた決勝は、池田市民文化会館アゼリアホール(天神1)で24日午前11時開場。問い合わせは落語みゅーじあむ072-753-4440。(礒野健一)

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更新日時 2010/10/23


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