豊中市消防局の救助特別訓練隊が全国消防救助技術大会へ
7月19日に開催された第44回消防救助技術近畿地区指導会に出場した豊中市消防局の消防救助技術特別訓練隊が、陸上の部・障害突破種目で2位となり、全国大会である第44回消防救助技術大会に出場を決めた。大会は8月29日に、神戸市で開催され、全国9地区の指導会を突破した約1000人の救助隊員が集結する。
指導会は大阪府と兵庫県の救助隊員が一堂に会し、消防救助活動に必要な体力、精神力、技術力を養うとともに、他の模範となるような救助隊員の育成などを目的としたもので、各種目の上位が全国大会に出場できる。
豊中市は、1972年の第1回から参加。種目は水上の部と陸上の部に分かれており、今回は約1000人の消防職員が出場した。豊中市からは陸上の部の障害突破に2チーム10人、引き揚げ救助に1チーム5人がエントリー。そのうち、障害突破種目で25チーム中2位となった。障害突破は5人1組で一致協力して、「乗り越える」「登る」「渡る」「降りる」「濃煙を通過する」の基本動作を行い、災害現場で想定される5つの
障害を突破する。
豊中市は大会への参加希望者を募り、体力試験を合格した上位者によって3年間
限定でチームを結成する。全国大会出場を決めたチームは、普段消火隊として現
場で活動する5人で、2013年に結成され、今年が最後の参加。結成当初は、タイムが伸びなかったが、チームリーダーの齊藤真俊消防士長が「チームと自分を信じて訓練に取り組もう」と呼びかけ、指導会に向けて、体力、精神力を高めてきた。齊藤消防士長は、「大会への出場は、救助活動力を向上させ、市民への安心、安全につながる。豊中市の代表、近畿地区の代表として気を引き締めて全国大会に臨みたい」と同大会への決意を力強く語っている。=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.07.27
更新日時 2015/07/27