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阪急平井車庫で鉄道災害時の安全対策研修会

阪急平井車庫であった研修会

 鉄道災害時の安全で迅速な救助活動を目的にした「鉄道災害時の安全対策研修会」が6月24日、阪急電鉄平井車庫(宝塚市平井7)で行われた。豊中市や兵庫県川西市など阪急沿線にある2府県9市3町の消防隊員47人と阪急職員15人が参加し、緊急連絡体制や鉄道車両の基礎知識を学んだほか、車両から救出する際の基本訓練をした。
 消防隊員は4班に別れて、扉を手動で開ける方法や、高圧電気機器の注意点などの説明
を受けた後、窓ガラスを破壊したり座席を取り外して車両の出入口に設置し乗客を救出するなどの基本的な訓練を行った。豊中市消防局の阪本祐樹さんは「実際に車両を使っての研修はいい経験になった。災害時に役立てられるよう今後に生かしたい」と話していた。阪急の熊井豊さん(技術部検車課長)は「災害時は人命を第1に考え、事故現場を早期に復旧することが求められる。さまざまなことを想定しながら訓練し、今後の職務の糧にし
ていただきたい」と話した。
 この研修会は2002年11月6日にJR西日本東海道本線塚本駅~尼崎間で発生した事故の被害者を救助していた救急隊員2人が、後続の特急列車にはねられ死傷した事故がきっかけ。この事故を受けて2003年、全国消防長会近畿支部の各消防機関と大手電鉄会社との間で「鉄道事故時の安全対策に関する覚書」が交わされ、通報体制や救助・消防活動時の安全措置などに関す ルールづくりが進められてきた。研修会は豊中市が永久幹事となり、吹田市・池田市・箕面市・高槻市・茨木市・摂津市・川西市・伊丹市・豊能町・島本町・猪名川町の9市3町の12消防本部が阪急と合同で研修を行い、今年で12回目。=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.06.24

阪急電鉄平井車庫

更新日時 2015/06/24


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