豊中市が道路冠水の初動体制を確認
豊中市は6月9日、台風などの大雨による道路冠水が生じた際の初動体制業務の確認を行った。関係部局の職員は、道路冠水情報に関する設備やシステムについて担当課から説明を聞いたあと、アンダーパスになっている稲津町第15号線(稲津町1)に設置したエアーバルーン式の遮断機の取扱いの実技を行った。
近年多発している局地的集中豪雨により、不測の道路冠水が発生した場合、車両水没などの事故が懸念されることから、市は道路アンダーパスになっている神崎刀根山線(長興寺北3)、勝部寺内線(東寺内町)、稲津町第15号線、少路上野坂線(少路1)の4か所で冠水事故防止対策に取り組んでいる。冠水情報を通行者に知らせるため、既定の水位に達した場合、センターによって「冠水注意」や「通行止め」の文字を示す電灯標示板を設置。また、市庁舎などで端末から担当職員が冠水状況を確認し、速やかに現場対応ができるよう、各アンダーパスに監視カメラを設置している。このカメラは市の水防システムに組み込んでおり、雨量情報・雨量予測・河川増水も合わせて一元的に管理が可能となっている。
さらには、冠水箇所への進入を防止するため、冠水情報の標示板により「通行止め」の表示をしていても、豪雨時には見落とすことも考えられることから、冠水センサーと連動し自動的に伸長する エアバルーン式の自動遮断機を2014年度に稲津町第15号線に試験的に設置した。2015年度にその効果を検証し、残りの3か所への設置を検討する。
市道路維持課は「市民の皆さんの安全を守るために、冠水事故防止のしくみについて、関係職員の情報共有をしっかりと図り、きちんと準備をしておきたい」と不測の事態に備え気を引き締めた。=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.06.11
更新日時 2015/06/11