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とよなか都市創造研究所が3冊の報告書を発行

 とよなか都市創造研究所は、2014年度の研究成果を報告書としてまとめ、発行している。
◇研究報告書1「豊中市の財政構造に関する調査研究」
・概要=人口減少・少子高齢化・公共施設の老朽化という都市が抱える問題が、豊中市の財政構造へどう影響するかをシミュレーションした。
・歳入シミュレーション=人口推移の悲観シナリオにもとづくと、市民税収入は逓減し、2030年度には2013年度の4分の3程度に落ち込む。楽観シナリオをとっても、高齢化による支出増加をカバーできる結果にはならない。
・歳出シミュレーション=児童福祉費は少子化により減少するが、それ以上に高齢者にかかる医療費や介護保険特別会計等への繰出金の増加のほうが大きい。公共施設の大規模改修・更新は1年間で100億円前後の費用がかかり、現在公共施設に充てている支出を上回る。いずれの場合も、今後、厳しい財政になることが見込まれるが、本シミュレーションを参考資料とし、総合計画や公共施設等総合管理計画によるマネジメントを行って、長期的な視点をもって自治体経営をしていく必要がある。

◇研究報告書2「豊中市・沖縄市の都市間交流の新たな展開に関する調査・研究(沖縄市政策研究会との共同研究)」
・兄弟都市40周年=沖縄市と豊中市は兄弟都市として、行政はもとより市民同士の交流も活発に行ってきており、2014年度に兄弟都市提400周年を迎えた。
・都市間交流を考え直すきっかけに=沖縄市と豊中市で研究グループを立ち上げた。都市間交流の現状をふりかえり、課題をまとめ、解決のための連携方策などを検討・提言した。この調査研究プロセスを通して、改めて友好都市間交流の持つ意義や有意性などが明らになり、新たな基礎自治体間連携の可能性について考察できた。

◇研究報告書3「少子高齢社会における人口の変化と市政への影響に関する調査研究Ⅲ」
概 要=人口変化は自治体の政策形成に大きく関わる。将来人口推計の精度向上と、人口の変化に対応するための施策について事例収集を行った。
将来人口推計手法のマニュアル化=庁内各部局で活用可能な将来人口推計マニュアルを作成。出生率等の仮定値に応じて複数のシナリオ推計を行うことができるとともに、マンション開発等による人口増加の見込みを加味できるものとした。
人口維持施策の先行事例研究=人口が増加している自治体や人口の増加・維持に向けた施策に取り組んでいる基礎自治体から、関西4市、関東3市区を選定しヒアリング調査や現地視察を実施。豊中市における人口の変化に対応するための施策の方向性について、先行自治体の取り組みと本市の特性をふまえた提言を行った。

 問合せは豊中市政策企画部とよなか都市創造研究所06-6858-8811
=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.04.22
        


とよなか都市創造研究所

更新日時 2015/04/22


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