豊中市が高齢者の入居を進めるガイドブック
豊中市は家主や不動産を仲介する事業者に、高齢者などの入居を進めてもらえるように、「家主・事業者向け高齢者・障害者円滑入居ガイドブック」を、NPO法人ワンネス(望月昇代表)と共同で作成・発行した。
豊中市は2012年から人ワンネスとともに、協働事業「高齢者の住み家情報ネットワーク」構築事業に取り組んでいる。今回のガイドブックは、この事業の一環。
高齢化が進行し、賃貸住宅を経営している家主や不動産を仲介する事業者にとっては、火災などの事故の心配や、入居者が亡くなった後の残された家財道具をどうするかなど、不安や課題を抱えている。そうした家主の不安を背景として、高齢者が賃借できる住宅がなかなか見つからないケースや、保証人が見つからないため契約に至らないケースがある。
このガイドブックは、さまざまな公的な福祉サービスや民間の制度などの情報を提供することで、家主や不動産を仲介される事業者に、少しでも安心して高齢者や障害者の入居を進めてもらえるような内容になっている。
ワンネスは、消費者問題、不動産、 介護福祉、 年金、法律など、日常生活全般のおける疑問やトラブルに対して無料相談などをしている団体。2011年に豊中市が実施した協働事業市民提案制度(NPOなどが、地域の課題を解決するために市と一緒に取り組みたい事業を市に提案する制度)に「高齢者の住み家情報ネットワーク」構築事業を提案し、今回の冊子作成につながった。=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.04.14
更新日時 2015/04/14