巨大地震を想定 池田市で合同防災訓練
池田市五月山体育館で11月28日、南海トラフ巨大地震を想定した大規模な合同防災訓練が行われた。豊中市、能勢町、豊能町、池田市、箕面市の3市2町や大阪府、警察署、陸上自衛隊、関西電力北摂営業所、西日本電信電話大阪支店、大阪ガス導管事業部など20機関、350人が参加した。
太平洋沖で発生したマグニチュード9の南海トラフ巨大地震により、北大阪地域に甚大な被害が発生し、3市2町で震度5強から6強の揺れがあり、24時間が経過した想定で実施した。被害状況の情報収集や対応方法をはじめ、災害時の意思決定方法や各関係機関との情報伝達手段の確認など本番さながらの訓練に取り組んだ。今回初めて、市境の住民避難や被害が少ない市町からの救援物資の受け入れなど近隣自治体との連携を盛り込んだ。
1995年1月17日に発生した阪神震災で、豊中市は全壊家屋657棟、半壊家屋42654¥棟、死者11人、重傷者101人と、府内最大の被害を受けた。市危機管理室は「自然災害を防ぐことはできないが、訓練を重ねることで被害を最小限にくい止めることはできる。市民への被害が極力小さくなるよう、訓練を通じ迅速に判断できる力を強化していきたい」と話していた。=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.11.29
更新日時 2014/11/30