豊中市立第八中学校で女性和菓子職人を講師に招き、和菓子作り体験
豊中市新千里東町3、市立第八中学校(望月康秋校長)で10月21日、アート作品のような和菓子を作り出すことで知られる創作和菓子ユニット「日菓(にっか)」の内田美奈子さんと杉山早陽子さんを招いて、和菓子作りの実習が行われた。
プロの和菓子作家から直接指導を受けながら和菓子を作ることで、生徒に多様な職業や技術に触れてもらおうと開かれた。日菓の2人は、大学では和菓子作りに直接関わりのない学部を専攻していたので、自分の夢を追いかける生き方や挑戦する心の大切さを学んでもらおうという狙いもあった。
3年生79人を対象とした授業で、内田さんが2色に着色した「こなし」と呼ばれる素材であんを包み、球体を作る実演を行うと、その鮮やかな手つきに、生徒からは感嘆の声が上がった。
生徒は事前に紙粘土で用意したサンプルをもとに、素材の着色や形成方法などのアドバイスを受けながら、オリジナルの和菓子を作った。髙上友宏さんは「自分の考えていたイメージがだんだん和菓子になっていくことが面白かった」と話していた。3年生はこの実習を踏まえ、「卒業の祝い」をテーマにしたサンプルを作り、それをもとに日菓が実際に和菓子にして、卒業前に3年生にプレゼントする予定。
日菓は2008年に結成。内田さんは東京の出版社に就職し、杉山さんは京都の大学で英語を専攻していたが、2人とも1冊の和菓子の本がきっかけでその魅力に引かれ、京都の和菓子屋で働き始めた。そこで2人は出会い、意気投合し日菓を結成。和菓子作りのほか、作品展の開催や書籍の発行などの活動を行っている。=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.10.22
更新日時 2014/10/22