豊中市庄内公民館で大日本除虫菊の研究員が害虫対策講座
豊中市庄内公民館は7月30日、大日本除虫菊株式会社の研究員を講師に招き、夏の害虫対策の講座を開いた。豊中市の南部地域の特性の一つである「ものづくりのまち」を身近に感じ、地域に愛着を感じてもらおうという狙い。
庄内公民館は2011年から、北摂の台所・豊南市場に代表される「下町人情あふれる賑わいのまち」や中小企業が集まる「ものづくりのまち」など、市南部地域の魅力発信に取り組んでいる。2012年からは「庄内まちの匠を訪ねて」と題し、シール機製造事業所の工場見学などを行い、今回もその一環で3回目だった。
講師は大日本除虫菊の研究員で、屋内と屋外では人の血を吸う蚊の種類が異なるなど、害虫の生態や日常生活での予防法、実物の蚊を使った実験などを紹介した。また、世界で初めて蚊取り線香を開発したことや、100年近くパッケージが変わっていないことなど、会社の歴史も紹介した。生きたままの蚊の実物を見せながら研究員が参加者に説明すると、身を乗り出して観察する人や生態について熱心に質問する人もいた。
講座によく参加している西村松枝さんは「たくさんの種類の蚊やハエの生態をよく研究していると感じた。普段何気なく使っている製品の開発に携わっている人から、製品の効果や使用方法などを直接聞くことができてよかった」と話していた。=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.08.01
更新日時 2014/08/01