豊中・島田小学校で6年生が卒業記念の「キッズゲルニカ」
豊中市立島田小学校(庄内栄町2、川野昌樹校長)6年生45人の卒業制作「キッズゲルニカ」が完成し、3月4日に開かれた6年生を送るいで披露された。
キッズゲルニカは、ピカソの代表作「ゲルニカ」と同じ大きさの画面に、子どもたちが平和への願いを込めた絵を作成する国際プロジェクト。島田小もこのプロジェクトに参加した。2013年10月に6年生を対象に希望者を募り、「キッズゲルニカ実行委員会」を設けた。総合的な学習の時間に全員で平和について話し合い、実行委員を中心にデザインを検討、制作を進めた。制作は、図画工作の時間などを使って台紙作りから行われ、手分けして下絵を書き、画用紙で切り抜いた四葉のクローバーやハトなどを張り付け、4か月かけて完成させた。
作品は縦3.5メートル、横7メートルの巨大な模造紙に描かれている。7色の虹を背景に、さまざまな国旗が描かれた風船が飛んでいる。風船はリボンで束ねられ、世界が1つになって欲しいとの願いを込めている。大きさや形の異なるクローバーや風船は、1人ひとりの違いや個性を表している。
キッズゲルニカ実行委員会の長居亜琳さんは、「色がそろわなかったりして大変だったけど、皆で集まって作れて楽しかった。いろんな人が助け合う、戦争の無い世界になってほしい」と話す。 6年生の担任で、図画工作担当の岡智美教諭は「教師の力をほとんど借りず、休み時間や放課後にも自主的に作業を進めてきた。全員で作りあげようとする、実行委員の子どもたちの働きかけにこちらも感動しました」と語る。
児童たちのメッセージは、絵の写真とともに「キッズゲルニカ 国際子ども平和壁画プロジェクト」ホームページで公開される。=情報提供・豊中市(梶川伸)
更新日時 2014/03/05