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阪急宝塚線の今昔本を出版

2013年9月15日発行。B5版、80ページ。1575円。「阪急神戸線 街と駅の1世紀」もある

 阪急宝塚線、箕面線、能勢電鉄の全駅を、今昔写真などで紹介する「阪急宝塚線・能勢電鉄 街と駅の1世紀」(彩流社)が書店に並んでいる。
 宝塚線が19駅、箕面線3駅、能勢電鉄は14駅。駅ごとにページを構成。豊中駅のページを見ると、1940年代の豊中駅舎や1950年代の駅ホーム、豊中付近を走る51形車両(1950年)とともに、駅の歴史や駅周辺の古地図が掲載されている。
そのほかの駅も同様で、池田駅のページには1932年の駅ホーム、庄内駅は駅ホームに停車する63形車両(1954年)などの写真を使い、昭和の懐かしい駅と沿線風景、すっかり様変わりした現在の駅周辺の違いが分かるようになっている。
 1910年ごろの宝塚線の沿線風景を歌った「箕面有馬電車唱歌」の原本をはじめ、「蛍池駅は麻田駅になるところだった」というエピソードや駅名の由来なども書いてある。著者の山下ルミコさんは「写真を手に入れるのに1番苦労した。うれしかったことは、蛍池・遊びのプロジェクトの人たちに出会ったこと。遊びを通して地元に貢献しようという人たちの集まりで、こんなに豊かに暮らしている、人生の達人がいるんだ、と感銘を受けた」と語る。(進藤郁美)

更新日時 2013/10/09


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