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バイクレーサー木村さん、鈴鹿8耐に再挑戦

スポンサーを探しながら、参戦への準備を進めている。問い合わせは「チームTKm」072-743-3129

 池田市渋谷1で居酒屋「知之祐」を営む木村知博さんは、バイクレーサーでもある。今夏、2014年の鈴鹿8時間耐久レース(三重県鈴鹿市)への参戦を決意した。夢の舞台への再挑戦となる。
 木村さんはレーシングチーム「チームTKm」を作り、代表兼レーサーとして2001年、8耐に初参戦した。小学生のころからのあこがれの舞台で完走できた喜びは、言葉にならないほどの感動だったという。その時に「10年10回」と、毎年出場することを目標に掲げた。
 2010年までの10年で7回出場できたが、3回は資金が集まらず、断念した。プライベートで大会に出るには、費用負担が非常に大きい。システムエンジニア、飲食業、美容師、営業マンなどバイク好きのメンバー20人が資金を集めながら、みんなで夢を追ってきたのだという。
 木村さんは10年を区切りにして、大会から退いたものの、「やり残した3回」は頭から離れなかった。しかも最後となった2010年は予選落ちという結果に悔いを残したままだった。そんな時、「走っている姿を撮りたかった」と、同級生のカメラマンが言った。そのひと言が走りたい心に火をつけた。「もう1度」と。
 レーサーとしての「いつ走れなくなるかも知れない」という思い、チームを運営する者としての「鈴鹿を目指す若者に、チャレンジする場を与えたい」という願い。そんな気持ちが強くなり、再び挑戦することを決めたと話す。
 「おじさんになっても夢を追い、情熱を傾ける姿を見て、子どもたちが大きな夢を持ってくれたらうれしい」。そう願い、来年に向けてスタートした。(進藤郁美)

更新日時 2013/08/07


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