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神崎川のカモシカ坊や 毎朝6キロをランニング

父親の逸平さん(左)と一緒に神崎川の土手を走る秀太くん

 ジョギングやウォーキングに励む人たちが行き交う早朝の神崎川で、小さなランナーが話題になっている。豊中市の会社経営、平野逸平さんの長男、秀太くん(5つ)だ。秀太くんは逸平さんと一緒に、毎朝6時半ごろに天竺(じく)川との合流地点から阪神高速までの往復約6キロを40分かけて走っている。5歳とは思えぬスピードと、最後まで走りきる持続力を見た大人たちから、いつしか「カモシカ坊や」と呼ばれるようになった。
 秀太くんが早朝のランニングを始めたのは、2012年の1月ごろ。初めは、逸平さんが健康のために始めたランニングに自転車でついてまわっていたが、徐々に一緒に走るようになった。以来、雨の日を除いて毎朝、親子で走っている。
 逸平さんによると、秀太くんはなかなかの負けず嫌い。「眠い」と言うことはあっても、「嫌だ」と言ったことはないという。走る時の呼吸を身に付けたのか、6キロを走った後も「しんどくないよ」と笑顔を見せる。神崎川の土手で毎朝ウォーキングしている有松健治さんは「見かけるたびに、かわいいなあ、すごいなあ、と思って」と感心した様子。同じく毎朝散歩している津守清明さんは「タッタッタと走るのを見ると感動します。ここらでは人気者の坊やですよ」とほほ笑む。
 逸平さんが少年野球の指導をしていることもあって、秀太くんは「将来は野球選手になる」と言っているらしい。ただ、夢はほかにもあるようで、記者がたずねた時には「強くなりたい。(アニメ「ドラゴンボール」に出てくる)ベジータになりたい」とはにかんだ。(早川方子)

更新日時 2013/05/06


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