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市立池田病院で民舞踊イベント

看護師らと一緒に踊って楽しむ患者たち

 4月8日、市立池田病院(城南3)2階東館講堂で、高齢者の憩いの場である敬老会館のメンバーが「民舞踊」を行った。患者らは池田のイメージキャラクター、ふくまるくんと共に楽しいひと時を過ごした。

 病院では、院内レクリエーションとして毎月第3月曜日に「民舞踊」を行っている。これは入院することで崩れていく日常生活のリズムを取り戻すことを目的に行われている。
当初、レクリエーションは看護師と作業療法士が行っていたが、人手が足りなくなり、ボランティアを募り、継続してきた。今ではボランティアが主体となり活動を行っている。ボランティアが主体になることで、患者と看護師が同じ参加者側に立ち、コミュニケーションをとりやすくし、病院の雰囲気をよくしているという。

 老人看護専門看護師・稲野聖子さんは「イベントを行う中でスタッフの心境の変化も大きく、今までは作業的な治療しかしていなかったが、このイベントをきっかけにコミュニケーションをとるようになり、患者1人ひとりの治療を考えるようになった」と効果を実感している。

 敬老会館民舞踊部代表の清水いそ子さんは「患者さんの前で踊るときは笑顔になってもらうことを意識している。しかし、実際に笑顔になっているのは私たちの方です」と話している。おのおの練習してきた踊りを懐かしい音楽に合わせて披露し、最後には患者と看護師、ふくまるくんも一緒になって踊るなど会場全体が笑顔で満ちていた。夏には病院で盆踊りを披露する予定。=情報提供・池田市(進藤郁美)

更新日時 2013/04/09


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