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豊中・岡町のローズ会 毎月1日の清掃を12年

 豊中市岡町北を拠点とする老人会「ローズ会」の会員約20人が4月1日、阪急岡町駅周辺で、ごみ拾いや草刈りなどの清掃を行った。ローズ会は毎月1日(元日を除く)午前9時から、ボランティアで清掃活動を続けている。
 ローズ会は2001年10月に発足した。地域の高齢者約200人が登録している。平均年齢78.2歳。園芸や川柳、歌など11の同好会があり、会員は1つ、または複数の同好会に所属している。“掃除チーム”もそのうちの1つで、12年間、1月を除いて毎月欠かさず掃除をしてきた。ローズ会の会長、不破一郎さんは「昔は年をとったら自動的に地域の老人グループに所属するものだったが、最近の高齢者は何か目的がないと老人会には入りたがらない」という。そういう傾向を反映してか、ローズ会は老人会というよりも、地域の高齢者のためのカルチャーセンター的な存在になっている。
 岡町駅西側は花壇が多く、木製ベンチもあって住民の憩いの場となっている。清掃を始めた当初は空き缶などのポイ捨てが目立ち、清掃後は30以上のごみ袋が一杯になったという。最近では10袋以下になり、少ない時には5袋程度に減った。ローズ会発足当時から清掃活動に参加している辻本喜美代さんは「ごみはごみを呼ぶ。掃除している姿を見るうちに、社会的マナーが良くなったのかもしれない」と分析する。不破さんは「年寄りが月に1回掃除したところで大した効果はないかもしれないが、ごみを拾うことで社会奉仕し、それを境に会話する機会ができればいい」と話している。(早川方子)

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