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災害時「まず、逃げる」 池田市危機管理監の近藤さん

洪水ハザードマップや防災マップは発生時の対応や避難場所が確認できる。「目につくところに張って」

 災害が発生した時、何より重要なのは「まず、逃げる」「自分の身は自分で守る」ことだと強調するのは、池田市の危機管理監、近藤幸男さんだ。元陸上自衛官で、災害対策や危機管理の専門家。市長の任命を受け、2009年6月にこのポストに就任した。「監」は役所内の特別専門職で、池田市では課長級。
 近藤さんは「減災」がキーワードだと語る。「災害時は逃げる、という意識があるとないのでは、随分違いが出る」と分析する。個人の防災知識や地域の自主防災活動も被害を最小限に抑えることにつながると力説する。
 東日本大震災では、家族や知人を探しに行って津波にのまれた人も多かった。探す行為は危険を伴う。だから、自分の身は自分で守ることを徹底してほしいと続ける。家族で集合場所を決めておくことが備えになる。
 東海、東南海、南海の3連動型の大地震が起きた場合、池田市は震度6弱と想定されている。「耐震補強はできていますか?」と問いかけ、最後に「現金、カード、処方せんはすぐに持って出られるように準備しておくべし」と付け加えた。(進藤郁美)

更新日時 2013/03/13


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