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センチュリーが豊中市と連携し「まちなかクラシック」

日本センチュリー交響楽団は、音楽的向上を行うとともに、営業活動を強化してより多くの公演確保を行うつもりだという

 豊中市の服部緑地を拠点に活動する日本センチュリー交響楽団が9月28日、豊中市と音楽事業で連携協定を結んだ。11月30日までを「とよなか音楽月間」と定め、市内の教会や寺院などを会場にして「豊中まちなかクラシック」コンサートを開催する。センチュリー楽団が自治体と連携協定を締結するのは初めて。楽団は定期演奏会に市民を無料招待するなど、豊中市が進める「音楽のあふれる街」づくりに協力する。
 センチュリー楽団は大阪府の出資で1989年に設立された。府から年間約4億円の助成金を受けていたが、橋下徹前知事の指示で府の助成金が廃止され、2011年4月、府から独立した。独立後はスポンサー探しに奔走し、公演収入や企業、個人による協賛金で運営してきた。定期演奏会以外に地方でのコンサートやJR大阪駅でのライブを開催するなど、身近な楽団をアピールしてきた。2012年4月、近畿産業信用組合が年間2億円支援を表明したが、楽団の年間運営費である約7億円を継続的に得るまでにはなっていない。
 今回の「豊中まちなかクラシック」では、「教育文化都市である豊中のブランドイメージを向上させたい」豊中市と、「活動をアピールしてスポンサーの新規開拓をしたい」楽団の思いが一致した。浅利敬一郎市長は「豊中市が大阪府に代わって楽団を経済的に支援することはない」としながらも、「音楽のプロ集団がもたらす感動や癒しの効果に期待している」と話す。楽団側も「まちなかクラシックの演奏者には、楽団の顔といった実力者ばかりを揃えた」と積極的な姿勢を見せた。楽団長の望月正樹さんは「身近な場所で間近で聴いていただけるので、ホールでの演奏会とは違った臨場感を味わえるはず」と市民の来場を呼びかけている。
 日本センチュリー交響楽団が出演する豊中まちなかクラシックは、11月3日のカトリック豊中教会と伝統芸能館を最初に、桜の庄兵衛ギャラリー(11月4日)、萩の寺・東光院(11月10日)、アクア文化ホール(11月14日)など8か所。往復はがきで事前申し込みが必要(10月16日必着)。問い合わせは豊中市都市活力創造室(06-6858-2863)へ。(早川方子)

更新日時 2012/10/10


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