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親学① 褒めることと親の気持ちを伝えることが大切です

 受験生だというのに子どもに自覚がない、と嘆くお母さんからの相談をよく受けます。テスト前でも勉強せずにテレビを見ていたり、ゲームをしていたりする姿を見ると、叱りつけることもあるかもしれませんが、効果がないようであれば、接し方を変える必要があるのでは?
 中2のSくんは、まさに、そんな生徒でした。面談でSくんのお母さんに、長所を褒めるようにアドバイスしたのですが、「長所なんて思い浮かばない」とのこと。そこで、わたしから見たSくんのいいところを伝えました。
 「宿題をきちんとやってくる」「テスト前に呼べば必ず来る」「授業態度がいい」。
それを聞いたお母さんの感想は、「全然知らなかったです。でも、そんなふうに言われるとうれしい」とのこと。
 そこで、わたしは、今の話をSくんに伝え、それを聞いてうれしかったということを話すようにお願いしました。照れながらもうれしそうだったという、お母さんの報告を聞いた直後のテストで、Sくんの点数が5教科合計で280点から370点まで上がりました。
 ややもすると、親は子どもの短所に目が行きがち。いいところを意識して見つけ、それを伝えることが大切です。子どもがやる気になる接し方を考えたいものです。【開成教育グループ 山口幸二さん】
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第44号(2012年10月11日)

親学 開成教育グループ

更新日時 2012/10/05


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